ジャガーの先進的なAWD(全輪駆動)システム
ジャガーモデルにAWD(全輪駆動)のシステムを導入するために、ジャガーのエンジニアたちは市場に存在するあらゆるAWDシステムを研究しました。 しかし、どのシステムもジャガーならではのドライビングエクスペリエンスを提供できるシステムではありませんでした。 そのソリューションとして開発したものが、独自のIDD(インテリジェントドライブラインダイナミクス)を採用した「ジャガーAWD」でした。
ジャガー独自のインテリジェントドライブラインダイナミクス(IDD)
ジャガーが開発した高性能オートマティックAWDシステムは、ジャガーのピュアスポーツカーであるF-TYPE、およびジャガーのパフォーマンスSUV、F-PACEに搭載されています。このシステムは、あらゆる天候下、路面状況での走行性能を強化するために開発されたものです。AWD (IDDシステム搭載)には2つの主な特長があり、それらが統合して機能することで他のシステムでは実現できない性能を発揮します。
トルクオンデマンド
ジャガーが誇る最高のハンドリングの要は、後輪駆動がもたらすダイナミックなドライブフィールにあります。ジャガーのAWD(IDDシステム搭載)は、後輪駆動の特性を有効利用しています。通常の運転状況下ではパワーの90%が後輪へ伝達されますが、乾いた路面でアクセルを全開にした場合では最大100%のパワーが後輪へ伝達されます。前輪にトルクが必要だと検知されると、走行性能に影響を与えることなく、トルク配分を実行しながら、トラクションの維持に必要なパワーを高い精度で伝達します。状況が回復すればトルクを後輪へと戻します。
反応ではなく、予測すること
IDDは、他のAWDシステムと異なり、トラクションにロスが発生してから「反応」するのではなく、トラクションロスを「予測」します。予測した瞬間に、システムがロスの回避に向けてトルクをグリップのある車輪に伝達し、より強力なグリップ力を発揮します。このため、快適なドライビングを妨げることがありません。
IDDは予測性能を備えた唯一無二のAWDシステムであり、全ての走行状況においてより優れた安定性、自信、安心をもたらします。
アダプティブサーフェイスレスポンス
ジャガーは、IDDシステムと同時に起動する数次的なテクノロジーも同時に開発しました。アダプティブサーフェイスレスポンスは、ぬかるみ、凍結、砂利、雪道など、さまざまな低トラクションの路面を識別するよう設計され、それぞれの路面状況に応じた最適なトルク配分を提供します。
ジャガーのパフォーマンスSUV F-PACEの AWDシステムは異なるコンディションの路面に対応する3つのプログラムモードを自動的に切り替えながら走行します。深雪や砂利道での走行時にも最適なトラクションを発揮します。アダプティブサーフェイスレスポンスが、あらゆる路面状況で最高のドライビング性能を提供します。
クラスをリードするAWDシステム
ジャガーのAWD(IDDシステム)はパフォーマンスカーに相応しい最高のAWDシステムとして開発されました。絶えずリアルタイムでの調整を繰り返し、最適なバランス配分のグリップとパフォーマンスを提供します。軽量かつ低メンテナンス化を実現したテクノロジーが、通常の走行時の後輪駆動の効率性と、全輪駆動ならではの安定性を発揮し、ドライバーをサポートします。トラクションロスを予測・回避するその能力により、最優先事項としての走行性能を維持することが可能となりました。 これはジャガーの伝統技ともいえるテクノロジーです。