1992年、愛知県名古屋市生まれ。小学校からジュニアリーグに所属、中学2年と3年でU-14、U-15の日本代表に選出された。さらに全国高等学校サッカー選手権大会では、2大会連続で大会優秀選手に選ばれる(第88,89回)。2010年12月、イングランド・プレミアリーグのアーセナルへの加入を正式に発表。その後オランダのエールディヴィジ・フェイエノールトなどに所属し、先発フル出場での公式戦デビューを飾った。これは18歳1カ月23日で、欧州主要リーグの日本人最年少デビュー記録となっている。現在はブンデスリーガ2部のFCザンクトパウリ所属。100mを10秒6という快足で駆け抜ける、全世界が注目するFW(左ウイング)。
駿足のウイングとして圧倒的な突破力で知られるプロサッカー選手、宮市亮さん。18歳でイングランド・プレミアリーグのアーセナルに所属し、その後オランダのエールディヴィジ・フェイエノールトへ移籍。現在はドイツ、ブンデスリーガ2部FCザンクトパウリ所属と、競合ひしめくヨーロッパサッカー界で10年もの間、第一線で活躍し続けている。
ドイツの2020シーズンが終了した7月中旬、宮市選手は日本に一時帰国していた。この日は千葉県のとあるサッカー場に、ジャガー・I-PACEで登場した。なんでもドイツでは、ジャガーのフラッグシップスポーツモデルであるF-TYPEに乗っているとのこと。今回日本での滞在期間を使い、ジャガーの電気自動車I-PACEを体感していただくことになった。
インタビューはこの日の練習後ということで、まずはユニフォーム姿の宮市選手とI-PACEをフィールドの際で撮影。グリーンの芝生、フォトンレッドのI-PACEに長身の宮市選手、これ以上ないくらいにキマっている。練習はボールを使わない2時間ほどの基礎練習とのことだが、トレーナーの指示のもと体を動かす姿は、遠目で見ても常人らしからぬ雰囲気を漂わせている。
練習が終わって更衣室でシャワーを浴び、白いシャツで登場した宮市選手。ここでI-PACEのとある機能が活躍する。スマホからコントロールできるプレ空調機能だ。あらかじめマネージャー氏が温度をMAX COOLに設定してあったI-PACEに、宮市選手はすかさず飛び込んでいった。
「暑がりなので、この機能はほんとに助かりますね」と言いながらクールダウンしていたが、一緒に練習をしていた選手も入れ替わり立ち代わり、I-PACEに飛び込んでいく。エンジンをかけずに遠隔の車内のエアコンをコントロールできるのはEVならではの機能。アイドリングがないので排ガス臭もせず、周囲の選手にも迷惑をかけることもない。
クールダウンを終えた宮市選手に早速、現在お住まいのドイツ、ハンブルクでのカーライフを伺ってみよう。
ジャガーF-TYPEと
ランドローバーDISCOVERY
ドイツ・ハンブルグ、宮市選手のカーライフ
「今乗っているJAGUAR F-TYPEは買ってから1年くらいになりますね。クルマはそんなに詳しいわけではないんですが、ジャガーはデザインが気に入ったんです。初めはXEにしようと考えていましたが、ディーラーの担当者がF-TYPEを強く勧めてくれて、押された感じです(笑)」
駿足FWのプロサッカー選手にジャガー・F-TYPEは恐ろしく似合うはず。ディーラーの担当者がお勧めする気持ちも痛いほどわかる。
「家族用にはランドローバー・DISCOVERYがあるので、通勤用はF-TYPEがいいのかなと。今住んでいるハンブルク市街から練習場までは20分くらいなのですが、途中、高速道路を使うのでF-TYPEにして良かったと思っています」
「何しろF-TYPEは本当に速くてカッコよく、気に入っています。色は黒と決めていたんですが、このチョイスも正解でした。スポーツカーを所有して乗ること自体が初めてだったので、乗るたびにワクワクしてしまいますね」
ジャガー・F-TYPEを自分用に、小さいお子様もいらっしゃるとのことで、ご家族用にはランドローバー・DISCOVERY 。プライベートではどのようなところに行くのであろうか。
「いわゆるロングドライブでは、ハンブルクからクルマを4時間くらい走らせたところにあるデュッセルドルフに行くことが多いですかね。ここは日本食のお店がたくさんあるんです。じつは先日、家族が日本に帰国していたタイミングにも、ひとりドライブして行ってしまいました(笑)」
18歳で渡英、自動車免許を取得。
様々なクルマを経て憧れのジャガーに
ドイツでジャガー・ライフを謳歌している宮市選手。そもそも英国車であるジャガーが好きになったきっかけは、やはり最初に入団したイングランド・プレミアリーグ、アーセナル時代の影響なのであろうか?
「じつは僕たちって、チームのスポンサーによって乗るクルマが決められてしまうことが多いんです。その関係で、チームを移籍したりスポンサーが変わったりするごとに、結構いろいろなクルマに乗せていただいてきました」
「僕は18歳でイギリスに渡ったので、運転免許のなかった最初の頃は自転車に乗って練習場まで通っていました。運転免許はイギリスで取得したんです。その頃はクルマのメーカーもよく知らなかったんですが、初めて乗ったのはレクサスで、そのあとはメルセデスでした。プレミアリーグにいたときは安くリースできたんですよね(笑)」
「その後移籍したオランダのチームでは、スポンサーがフォルクスワーゲンで、車名が思い出せないんですが、セダンに乗っていまして、さらに移籍した現在のドイツではまた別のチームスポンサーの車にリハビリで東京に来るまではずっと乗っていました」
イギリス、オランダ、ドイツとヨーロッパを転戦している宮市選手。なるほどプロサッカー選手は、普段乗るクルマのイメージもスポンサー次第である。
「その後チームとスポンサーの契約が切れたタイミングで、好きなクルマに乗っていいことになりまして。東京でジャガー・XEに試乗したことがきっかけで、ジャガーへの憧れといいますか、イメージがふくらんで、自分も所有したいなと。なので、今乗っているF-TYPEが初めて購入した『マイ・ジャガー』になりますね」
東京から地元・名古屋まで
I-PACEで里帰り
静かでなめらかな走りは魔法の絨毯!?
「今回日本でお借りしているI-PACEが、私にとって初めてドライブした電気自動車です。ヨーロッパでは日本に比べてEVがたくさん走っているということは知っていました。じつは今の近所のお宅でも、EVが停まっているのをよく見かけます。充電のコンセントがあり、クルマに充電ケーブルが差してあるのですぐわかりますよね」
I-PACEは宮市選手が活躍しているドイツで「ドイツ・カー・オブ・ザ・イヤー」を獲得したほか「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー2019」など発売から1年で、UK、ノルウェー 、ヨーロッパ、など世界中のアワードを受賞。
「なるほど、世界中でアワードを受賞しているなんて、I-PACEは素晴らしいですね。僕もサッカー選手として負けないようにしなくては! たしかにI-PACEは素晴らしいクルマだと思います。まずはとにかく音が静か。まるで魔法の絨毯みたいでびっくりしました。しかも、デザインは私の大好きなF-TYPEと共通した部分があり、シャープな格好良さを感じます。この外観でSUVの機能を持ち、家族も乗れる。F-TYPEとはまた違った魅力がありますね」
2020年上半期、国内で使用される電力のうち、再生可能エネルギーの割合が50%以上になったというドイツ。メルケル首相は2019年にベルリンで開いた国際環境会議で、2050年にはCO2の実質排出量をゼロにすると明言した。そんなドイツから日本に一時帰国した宮市選手は、I-PACEで実家に里帰りをしてきたところだという。
「サービスエリアの急速充電器でI-PACEの充電をしてみましたが、とくに難しいことはなく簡単でしたね。東京から地元の名古屋に帰るときに、途中で3回くらい充電しながら帰省しました。充電中は食事をしたり休憩をしたりと、30分なんてあっという間ですし。電気自動車のI-PACEに乗っているだけで『このクルマは環境に優しい』っていう優越感みたいな『いいことしている感』もうれしいですよね」
「そんな環境に優しい面がありつつも、先ほどのようにかなりパワフルに冷房を効かせることもできる。僕のように練習で大汗をかくような人には、すごく便利だと思います。さらに車高が高く、音が静かで、長距離の運転に特に向いていますよね。F-TYPEもスピードを出したときに、ものすごく安定感があるんですが、I-PACEでも似たような高いクオリティの走りを楽しめると思います」
「あとは、インテリアの上質で先進的な雰囲気ですね。とくにタッチパネルでのナビやオーディオ、エアコンの操作感がとても気に入りました。今後ガソリン車が減り、電気自動車が普及していく中で真っ先にI-PACEを投入したジャガーが、ますます好きになりましたね」
18歳から現在までの10年もの間をヨーロッパでサッカー選手として活躍し続ける宮市選手。ドイツの国民性はリサイクルや環境問題にも関心があるため、大気汚染やクルマの電動化についても、普段の生活やニュースの中で我々よりも身近に考える機会が多いようだ。
駿足で知られる宮市さんだけに「F-TYPEに乗ってアウトバーンでかなり飛ばすのでは?」と伺ったところ、「意外かもしれませんが、僕はかなり安全運転なんです。ほとんどスピードは出しません」とキッパリ。電気自動車はスピードを出すほど空気抵抗が増えて電費も悪くなるため、安全運転かつジャガーを愛する宮市選手に、I-PACEはまさにベストチョイス。ぜひ次の機会にはハンブルグで黒いI-PACEに乗っていただきたい。
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