9歳でゴルフをはじめ、史上最年少の21歳156日で賞金女王に。
今年も3月の「Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント」で優勝、6月の「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」でも優勝と、圧倒的な強さでファンを魅了し続けるゴルファーとして、世界中で人気の高い上田桃子プロ。
2017年にジャガーのブランド・アンバサダーに就任し、現在はブラックのF-PACEを日常の足として使っているとのことだが、今回はジャガー初の電気自動車I-PACEを体験していただきながら、彼女のライフスタイルに迫ってみよう。
Profile:プロゴルファー 上田桃子さん
9歳からゴルフをはじめ、多くのプロゴルファーを輩出している熊本の坂田塾に10歳で入門。2005年にプロテスト合格、翌2006年にツアー初参戦。2007年4月、地元熊本で開催されたライフカードレディスで初優勝。これを皮切りにこの年は5勝し、21歳で史上最年少賞金女王となる。2008年からはインターナショナルプレイヤーとして日米両ツアーに参戦。アメリカツアーのデビュー戦となったSBS OPEN AT TURTLE BAYでは、当時、全米ツアー女王に君臨するアニカ・ソレンスタムと優勝争いを繰り広げ、5位タイという成績を収める。2009年以降も日米両ツアーに参戦。’17年は「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」を含み2勝。’19年は「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」「ヨネックスレディスゴルフトーナメント」で優勝。
トレーニングと並び重要な食事と休息
F-PACEで通う料理教室が強さの秘密?
リズム感のある美しいスイングと、そこから生み出される圧倒的な爆発力。一流プロアスリートとなれば、日々のトレーニングはもちろんのこと食事、休息による体調管理も同じく重要な要素となる。食事はプロアスリートには特に重要なファクターであり、体幹や筋力強化が不可欠なゴルフであれば、効率的にしなやかな筋肉を育てるタンパク質の摂取は重要課題となる。上田プロのInstagramには、自ら料理教室に通って自分に合った食事を作る姿がしばしば投稿されているが、結果を出し続けているトッププロが、自ら食事を作って体調管理しているということはアスリートにとって普通なのであろうか?
「プロアスリートやプロゴルファーの方が自分で料理を作るというのは、正直あまり聞いたことはありませんが、アメリカツアーに行ったとき、海外の選手たちが栄養をバランス良く摂っているなと感じたんです。元々美味しいものが好きで、趣味としての料理は大好きだったので、もっと身体について勉強したいと思い、5年ぐらい前から料理教室に通い始めました。だいたい平日の午前中に行くことが多いのですが、いつもジャガーのF-PACEで通っているんですよ」
「ただ、こうしてI-PACEを運転してみるとF-PACEよりも静かですね。本当に音がしなくてビックリ! 逆に静かすぎて何キロ出しているのか分からなくなってしまうくらい(笑)。これが電気自動車なんだなという感覚です。ストレスがなくてスムーズですが、スピードの出しすぎに気をつけないといけませんね」
I-PACEに乗るのはこの日が二回目。普段F-PACEに乗っており、ステアリングまわりの操作系も共通ということからこの日も慣れた感じでクルマを走らせていた上田さん。じつは用意していたI-PACEの回生ブレーキ設定が「強」だったのだが、とまどうことなく楽しそうにクルマを走らせている。
そして話題は上田さんが実際に作っている料理の話に。上田さんのインスタには「筋肉によいメニュー」「心臓によいメニュー」など、料理教室で作った目的別の強化メニューを拝見させていただくことができるが、アスリートメニューを教えていただける教室とはいったいどのようなところなのであろう?
「通っているのはアスリートメニュー専門の料理教室というわけではありませんが、栄養士の先生にも協力していただきながら、セロトニンをたくさん増やすアスリートに特化したメニューを考えていただいているんです。基本的に好きなジャンルは和食なんですが、料理教室の先生は元々フレンチのシェフなので、ガッツリ和食というよりは和と洋をミックスしたようなメニューを教えていただいています。遠征していると基本外食なので、自宅で作れるときはできる限り作るようにしてます。料理をしているときは唯一ゴルフから頭が離れるので、ON・OFFをしっかり分けられていると思いますね」
セロトニンとは「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質のことで、精神を安定させ、ストレスを軽減させる働きがあるのだとか。常にゴルフのことを考えているという上田プロ。F-PACEで買い物に出かけ、たくさんの食材を購入して自宅で料理をすることが、自身の気分転換につながっているようだ。I-PACEのラゲッジスペースはひとクラス大きいラグジュアリーSUVであるF-PACEより大きな656L。ボンネットの短いキャブフォワードデザインが採用されたI-PACEは、室内だけでなく荷室が広いこともアドバンテージとなる。
「美味しいものを作るには、できるだけ『品質の良いものを』と先生に言われているので、なるべく国産のオーガニックな食材をチョイスするようにしています。また遠征で外食するときは、どうしても糖質過多になってしまうので、タンパク質や脂質を多く摂るようにしていますね。また、試合会場ではお寿司を食べることができないので、オフの日は生のお魚も摂るように心がけています」
ジャガーの中で楽しむコーヒーはベストマッチの組み合わせ
上田プロのインスタで注目したいのは、試合のあとの一杯のコーヒーの写真。F-PACEのステアリングとともに撮影されたものがアップされているのだが、どこか車内のホッとする瞬間が伝わってくる。
「F-PACEをドライブして試合会場入りすることもあるのですが、ジャガーのインテリアは本当にリラックスできて、余計なストレスがかかりません。これはI-PACEのインテリアにも共通していますよね。試合終了後にクルマに戻ったときも本当にホッとするんです。さらにジャガーとコーヒーの組み合わせはベストマッチで、輪をかけてリラックスできるため、コーヒーを飲みながらクルマで移動するのが当たり前になりました。特にハマっているのはブラックコーヒー。中でも、あまり酸味の強くないコーヒーが好きですね。月曜日の朝はピラティスの帰りに『BE A GOOD NEIGHBOR』というお店によく行って、コーヒーを楽しんでいます」
F-PACEでの移動は疲れがなく、ストレスがかからないとも語る上田プロ。試合前後はなるべく体に負担がかからないことがクルマ選びの条件だそうだが、先日「資生堂 アネッサ レディスオープン」での移動にもI-PACEを使ったということで、そのときのエピソードも語ってくれた。
最高の気分で移動ができた「資生堂アネッサレディス」
「ずっとF-PACEに乗って気に入っているので、これからもF-PACEを愛したいと思うのですが、今回I-PACEに乗ってちょっと心が揺れました(笑)。自宅マンションに充電器がつくのかどうかも確かめたいくらいです。F-PACEは大きく重厚感があって好きですが、I-PACEはスマートで別のカッコ良さがありますよね。前回の試合でも最高の気分でクルマ移動ができました。アクセルを踏んだとき、とにかく速いということもあり、スポーツカーと乗用車の間くらいの感覚で運転できるというのも楽しいですね」
「あと今回トライさせていただいた回生ブレーキは本当に面白いですね。こうした信号待ちでのストップ&ゴーなどもアクセルひとつですから、慣れてくるととても楽です。あと驚いたのはディスプレイのMAP上に表示される充電スポットマークの数。こんなにあるんですね! これなら充電場所にも困らないんだろうなと感じました」
I-PACEをドライブし、実際の試合会場までの移動もストレスがなく快適だったという上田プロ。ガソリンを使わないということや、充電場所の多さも再確認できたことで、I-PACEはいつか所有してみたい理想のクルマになったと語ってくれた。
「ゴルファーは荷物が多いので、たくさんの荷物が乗るSUVはベストチョイスだと思います。ただ、電気自動車のSUVに乗っている選手はたぶんいないので、I-PACEはかなり目立つかもしれません。最近は国内のゴルフ場でも充電器が備え付けられているところが多くなってきましたし、ゴルフと相性はいいと思います。また、移動中は車高が低い車よりも、高い車の方が疲れにくいと思うので、ドライブ目線の高いI-PACEはゴルファーにとって使い勝手が良いと思いますね」
疲れない、リラックスできる、ストレスがない。トッププロゴルファーの日常で、試合前後で活躍するジャガーのSUV。ガソリン車よりもさらにスムーズなドライブを実現したI-PACEでの移動は、休息時間に近いものになるかもしれない。睡眠時にはお気に入りのリカバリーウェアで体力を回復させるという上田プロ。I-PACEがリカバリーウェアならぬリカバリーカーになる日もそう遠くはなさそうだ。